加圧トレーニングとダイエットについて
2023.11.13
加圧トレーニングは専用の加圧ベルトを四肢に巻き、適切な圧力をかけることで、筋肉への血流を部分的に制限します。
その時、加圧ベルトを巻いた先では完全な血流遮断ではなく、静脈の血流は制限されるものの、動脈の血流は維持されます。
この状態でトレーニングすることで、通常のトレーニングよりも低い重量(一般的には最大筋力の20~30%程度)を用いても、高いトレーニング効果が得られることが特徴です。
酸素の制限された環境下でのトレーニングにより、筋肉の疲労感が増し、筋肉の成長、またダイエットに必要な成長ホルモンの分泌が高まります。
この成長ホルモンの分泌が筋肉の修復や成長がサポートされるのですが、今回は成長ホルモンとダイエットについて深堀してみます。
加圧トレーニングによって成長ホルモンの分泌が盛んになるのは、今までの研究で明らかにされています。
そこで、成長ホルモンがダイエットにどう関与するのかを生理学的観点から述べてみます。
加圧トレーニングによって分泌された成長ホルモンは、、脂肪細胞内の酵素であるホルモン感受性リパーゼ(HSL)の活性を増加させます。
HSLは、脂肪細胞内に蓄積されたトリグリセリドを分解する主要な酵素です。
HSLの活性化により、トリグリセリドはグリセロールと自由脂肪酸に分解されます。
これらの分解産物は脂肪細胞から放出され、血流に入ります。
脂肪酸は血液中でアルブミンと結合して運搬されます。
筋肉などの組織では、細胞膜を通じて脂肪酸が細胞内に取り込まれ、取り込まれた脂肪酸はミトコンドリアに運ばれ、エネルギー生成のための代謝に入ります。
ミトコンドリア内で、脂肪酸はβ酸化という過程を経てアセチルCoAに分解されます。
アセチルCoAはクエン酸回路(TCAサイクル、クレブスサイクルとも呼ばれる)に入り、ATP(細胞のエネルギー通貨)の生成に寄与します。
特に持久力を要する運動中には、筋肉が脂肪酸を主要なエネルギー源として利用します。
短期的な高強度の運動では、炭水化物が主要なエネルギー源となりますが、運動の持続時間が長くなるにつれて、脂肪酸の利用が増えます。
つまり、加圧トレーニングよって分泌された成長ホルモンが脂肪を分解させ、分解された脂肪酸がミトコンドリア内に運ばれATP(エネルギー源)として利用され、体脂肪が分解、燃焼されダイエットへとつながるわけです。
当施設ではダイエット目的の方には加圧トレーニング終了後の有酸素運動を推奨しております。
その理由が上記の理由によるものです。
このように、加圧トレーニングによる成長ホルモンの分泌の増加がエネルギー代謝プロセスの活性につながるので、加圧トレーニング+有酸素運動のセットを当施設ではプログラムとして組ませていただいております。
有酸素運動も飽きが来ないように、また新しい刺激を与える為にも6種類、7台(ランニングマシン、クロストレーナー、マイマウンテン、ゼロランナー、SKIERG、Powermax2台)ご用意しております。
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