加圧トレーニングの基礎知識⑩
2017.05.23
当施設で最も多く来院される目的はダイエットです。
そこで、「なぜ、加圧トレーニングがダイエットに効果があるのか」を生理学的に説明させていただきます。
まず、ダイエットの基本を考えてみます。
ダイエットとはいかに不必要な脂肪を減らして肥満を防ぐことだということですが、不必要な脂肪を落とすためにはどのような生理学的な条件が必要かを説明させていただきます。
まず、最近流行の糖質制限ダイエット。
このダイエットの基本は血糖値を上げるような糖質を制限することによって、身体のエネルギー源を糖質から脂質に変えるというのが簡単な理屈になります。
また、ファスティングなども同様に食事制限をすることにより身体を動かすエネルギー源を食事からではなく蓄えられた脂肪から賄うといった考えによるものだと思います。
このようなダイエット方法では蓄えられた脂肪や摂取した脂質がエネルギー源になるのですが、例えば脂肪は蓄えられるときには中性脂肪という形になっていて、その中性脂肪のままではエネルギー源としては利用出来ません。
中性脂肪が分解されてグリセリンと脂肪酸という形になって初めて身体を動かすエネルギー源として利用されます。
では中性脂肪が分解されるときにはどういった条件があって分解されるのでしょうか。
ここで必要になるのが「ホルモン感受性リパーゼ」(HSL)です。
この酵素があって初めて中性脂肪が分解されて身体で利用される形になります。
そして、この酵素が働くようにするには(活性化させる)ホルモンが関与します。
そのホルモンがグルカゴンやアドレナリン、ノルアドレナリン、甲状腺刺激ホルモンや成長ホルモンになります。
糖質制限ダイエットやファスティングなどは血糖値の低下などからグルカゴンなどが関与し、ホルモン感受性リパーゼが活性化され脂肪の分解が起こり、分解されて血中などに出てきた脂肪酸などが身体のエネルギー源として使われ、ダイエットにつながるというのが糖質制限ダイエットのおおまかな仕組みになっています。
そして加圧トレーニングにおいてはトレーニングに大量に放出される成長ホルモンが、ホルモン感受性リパーゼを活性化させ脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪の分解を促進させるというわけです。
そして加圧トレーニング後に有酸素運動を加えていくとその分解された脂肪酸が有酸素運動のエネルギー源となり脂肪の分解、燃焼すなわちダイエットになるというのが加圧トレーニングにおける生理学的に見たダイエットの仕組みとなります。
このように生理学的に見ても加圧トレーニングにおけるダイエット法は間違いのないことであり、お奨めできるダイエット法だと思います。
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