ダイエット中に頭がボーツとしたら・・・
2016.09.29
今回は、加圧トレーニング中に相談を受けたことを書かせていただきます。
その相談内容は「糖質制限中に頭がボーッとすることがあるけど、大丈夫ですか?」といったことでした。
また、「ダイエット番組などで脳のエネルギー源はブドウ糖と言われるので頭がエネルギー不足になって働きが悪くなっている感じがするのかな」、とも言われました。
そこで、ちょっと掘り下げて「糖質制限中の脳のエネルギー源とその対策」を考えてみます。
糖質制限を行ってない状態で、通常の食事をしている状態において、脳のエネルギー源はブドウ糖になります。
しかし、人間はそんなにも大量にブドウ糖を溜め込むことはできなくなっています。
体格、筋量によっても違いはありますがグリコーゲン(ブドウ糖が蓄えられている状態)として300~400gの貯蔵量しかありません。
少しの飢餓状態や体調不良などで食事が取れなくなると容易に脳のエネルギーになるブドウ糖は枯渇します。
そのため、人間はブドウ糖だけでなく脂肪から作られるケトン体も脳のエネルギーに出来るようになっています。
脳は1時間あたり5gブドウ糖を消費すると言われております。
すなわち、1日で120gのブドウ糖が使われるということです。
走ったり、日常生活の運動や赤血球のエネルギー源としてどんどんブドウ糖は使われます。
少しの低炭水化物でエネルギー不足になって頭が働くなる場合に備えてケトン体も脳のエネルギーになるということです。
(最近は研究により乳酸なども脳のエネルギー源になるらしいです。)
そこで、相談内容の頭がボーッとする原因を考えてみると、中途半端な糖質制限が原因ではないかと推測できます。
また、体がケトン体を形成するようになるケトーシス状態になりきれてないのではないかとも考えられます。
脳のエネルギーがブドウ糖で賄いきれなく、なおかつケトン体も少ない状態です。
通常は長期の糖質制限をされている方は体がケトーシスになっているので、あまりこのような症状を訴える方も少ないです。
そこで、こういう場合に対策があります。
中鎖脂肪酸の摂取です。
中鎖脂肪酸はココナッツやパームフルーツに含まれる天然成分で、母乳や牛乳にも含めれている成分です。
その中鎖脂肪酸によりケトン体を作ることができます。
一般的な油である長鎖脂肪酸とは代謝ルートも違い、肝臓に通じる門脈を経て直接肝臓に運ばれてケトン体の材料になります。
また、体脂肪として体内に蓄積されにくいです。
この中鎖脂肪酸が速やかに脳のエネルギー源になるわけです。
よく認知症やアルツハイマーにも効果があるかもといわれているのは、このような仕組みにも関係があります。
アルツハイマー病のひとつの原因として、脳がエネルギー源としてブドウ糖を利用するのが上手くいかなくなってくるという問題がわかってきました。
そのため脳がエネルギー不足になり認知症状を引き起こすことになります。
そこで中鎖脂肪酸を脳のエネルギー源に使うわけです。
このように糖質制限中にうまく頭へのエネルギー供給がうまくいかない時期において中鎖脂肪酸の摂取をお薦めしています。
中鎖脂肪酸はMCTオイル(Medium Chain Triglyceride)とも呼び、日清オイリオから180g1780円とちょっと高価ですが販売されています。
私は以前ダイエット中にコーヒーにバターとMCTオイルをよくミキシングして入れて飲んでました。カフェオレみたいなまろやかな味になります。
勿論、ダイエットにも効果があります。是非お試しください。
———-今回のまとめ———————–
○中鎖脂肪酸が脳のエネルギー源になります。
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