ダイエット中の人工甘味料の摂取についての考察
2016.10.21
ダイエット目的のため加圧トレーニングを選ばれる方も多いですが、実際はダイエットのためには加圧トレーニングと並行して食事療法も必要になってきます。
そこでやはり気になるのが「甘いものからの誘惑」です。
当然、甘いものを大量に摂取すると太ってくるのは常識で理解できますが、代用品として人工甘味料の摂取なら大丈夫なのでしょうか。
ネットなどで調べてみると人工甘味料についての怖い話ばかり出てくるのですが・・・。
まず、人工甘味料といっても大きくふたつに分けられます。
①合成甘味料
②糖アルコール です。
アメリカFDA及び厚生労働省が認めている合成甘味料は5種類のみでアセスルファムカリウム、アスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、サッカリンになります。
ネット上では特にアスパルテームが悪者扱いされて、健康被害をおこすと言われています。
実際のところアスパルテームはアスパラギン酸とフェニルアラニンという2つの天然アミノ酸が結合したものです。
体内に取り込まれる際にふたつのアミノ酸とメタノールとに分解されます。
勿論アミノ酸は健康被害をおこすものではなく、人体には必要な栄養素です。
そこで問題になってくるのがメタノールです。
経口での最小致死量は0.3-1.0g/kg程度であるといわれ、また中毒症状として失明するおそれもあると言われております。
こういったところが、アスパルテームの悪者にされる所以ですが、実際はその摂取する量が問題になります。
ダイエット系の清涼飲料水に含まれるアスパルテームの量は4~79mg/100mLといわれており、体内で分解されメタノールになるのはその1/10で0.4~7.9mg/100mLであるといわれています。
この量はかなり少ないもので健康被害は考えにくいため、様々な国でも認められている添加物になります。
もし、少量でも健康被害を心配されるのであれば、果物等でさえ食べれなくなります。
果物は収穫後、酸素量の少ない環境では無気呼吸によりメタノール生成することが知られています。
(果実の中のペクチン(植物繊維)が、ペクチナーゼ(分解酵素)によって分解される結果)
例えば果物ジュースであればその量は約30mg/1L前後との報告もあります。
また、ワインにもメタノールが含まれ、酵母によるアルコール発酵によってぶどう中の糖分をもとに生成されます。
フランス産ワインでは白ワイン 32~78mg/1L、赤ワイン 128mg/1L 、チェリーワイン 276mg/1Lメタノールが含まれます。
こういったことにより、量さえ守れば合成甘味料による健康被害は考えなくてもいいと考えますので、ダイエット中の甘み調味料として利用するのは大丈夫だと考えます。
また、糖アルコールは天然素材から合成されているためWHOや国連のFAOでも安全のお墨付きがあります。
したがって、ダイエット中にどうしても甘いものが欲しくなった場合、人工甘味料で紛らわすことはダイエット効果を妨げないと思います。
ただし、ここでひとつ注意していただきたい点もあります。
それは、人工甘味料を使用した場合、基本的には血糖値を上げにくいことがあげられます。
血糖値の上昇は空腹感を減らします。
しかし、人工甘味料を使った場合、血糖値が上がらないため満腹感が得られません。
そのために、食べる量が増えてしまうことがあります。
また、必要以上に摂取する場合も考えられます。
このあたりが人工甘味料摂取の注意点になります。
こういったことから、ダイエットコーラなど空腹を紛らわすことが目的で飲む方法もありですが、生理学的な特性を知って飲む必要があります。
決して血糖値をあげることによる満腹感を得るためでなく、水分摂取による満腹感で満足していただきたいし、ダイエット中の料理の味付けに使う分には問題ないと考えます。
ちなみに今回取り上げた「メタノール」。
似たような言葉で「エタノール」というものがあるのですが、ともにアルコールなのですが大きな違いがありエタノールはお酒に含まれるアルコールで飲用できますが、「エタノール」は燃料用で飲用できません。
一般的に二日酔いしやすいお酒には微量のメタノールが含まれているのが原因になっていると言われております。
(蒸留酒やエタノールのみのお酒は二日酔いしにくくなります)
———-今回のまとめ———————–
人工甘味料も上手に使えばダイエットにも有効ですし、常識的な量の摂取であれば安全です。
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