加圧トレーニングの血液再灌流時における血栓問題について
2023.11.03
加圧トレーニングは一般のトレーニング愛好家だけでなく、高齢者にもよく使われるトレーニング方法です。
勿論トレーニング効果が大きいですが、特に高齢者にとって注意しなければいけないのが血栓問題です。
血液をある程度制限した状態で行うのが加圧トレーニングで、今までの加圧トレーニングの歴史や経験からトレーニング継続時間や装着圧、加圧の強さとか研究されており、比較的安全であろう基準は決まっています。
ただ下肢部などの大きな筋肉では、可能性として加圧トレーニング時における虚血状態後の再灌流時において、大量の活性酸素が発生し血栓を生成するリスクが考えられます。
そのために虚血再灌流障害の予防には抗酸化物質が必要であり、血栓の心配をされる方にはSODの利用やビタミンC、E、CoQ10の摂取を推奨しています。
ただ、一般にSODはそのままの形では、まだ生体ではうまく利用されないので、現段階での抗酸化物質の供給源としては最優先はビタミンCが摂取と考えられます。
また、ビタミンE、CoQ10の虚血性再灌流障害に対する有効性を検討した実験は数多く紹介されています。
実際、虚血性再灌流障害における活性酸素の発生自体が、成長因子の発現に関与し、筋肉を成長させるのに欠かせないものでもあります。
したがって、健康的に行う目的であれば、ビタミンC、E、CoQ10の摂取をお勧めします。
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