加圧トレーニングとアンチエイジングを細胞レベルで考えます
2019.02.27
加圧トレーニングによって期待できる効果のひとつとして「成長ホルモン」の大量分泌が挙げられます。
その成長ホルモンはダイエットやアンチエイジングに効果があるといわれていますが、今回はアンチエイジングとの関係を細胞レベルで考察してみます。
昔から人間の細胞数は約60兆個といわれていました。細胞一つの重さが1ng程度と仮定したうえで導き出された個数ですが、最近では赤血球などの細胞数を減らしたうえでの体を形作る細胞数は約12兆個といわれております。
この12兆個の細胞に対してアンチエイジングを考えてみます。
細胞も色々な種類があり、心筋や脳神経、脊髄神経など非分裂系細胞といったほとんどが一生の間働き続け、ほんのわずかな細胞だけが生まれ変わるといった種類の細胞と、分裂が可能で細胞を倍々に増やすことで体を成長させるものや、常に新しい細胞に置き換えることにより身体の機能を維持させる細胞があります。
非分裂系の細胞はアンチエイジングとはあまり関係がなく、関係が深いのはそれ以外の細胞分裂が可能なものになります。
その分裂が可能な細胞は、皮膚の細胞や髪、爪など体の表面に見えている細胞や筋肉や関節、骨や消化器系の細胞、呼吸器系の細胞、乳腺、生殖器系の臓器といったものになります。
それら細胞が細胞分裂をするときに大きく成長ホルモンが関与します。
そこで、細胞の仕組みをちょっと思い出してみましょう。
人の細胞は細胞膜で覆われ中心に細胞核、ミトコンドリア、ゴルジ体や小胞体といった細胞内小器官といったものがありました。
それぞれが重要な働きを持つのですが、忘れがちな細胞内小器官の一つに細胞骨格というものがあります。
この細胞骨格は一般的な細胞の図には描かれていないので理解しにくいのですが、繊維状のたんぱく質が細胞内部に広がり細胞の形態や組織の強度の維持に関与し、細胞の形を決定するもので、建物でいうと骨組みにあたるものが細胞骨格になります。
細胞レベルで張りや強度を保とうと考えるとこの細胞骨格が強くなくてはなりません。
この細胞骨格の生成や構造の強化に成長ホルモンが深く関係します。
もう少し詳しく見ていくと、細胞骨格は微小管、中間径フィラメント、アクチンフィラメントに分けられます。(このあたりは高校生物で習います。)
微小管は細胞内構造の輸送に関する中心の構造体で成長ホルモンにより微小管の発達を促し、中間径フィラメントはケラチンというたんぱく質で出来、細胞の形態を維持し、皮膚細胞、髪の毛、爪の成分としても知られていて成長ホルモンにより生成され、アクチンフィラメントは細胞の内側から網目状や束上によって支える働きで成長ホルモンによるたんぱく同化作用により大量に生成されます。
このように細胞骨格は成長ホルモンによって大量に生成され、細胞分裂を行ったときにでも充分に細胞の大きさや機能等を確保できる細胞骨格を作り出すために必要なホルモンになります。
しかし、残念なことにヒトは年を重ねることによりその成長ホルモンの分泌が衰えてきます。
成長ホルモンが充分にないことが細胞の形態、構造の衰え、すなわち細胞の老化につながるわけです。
最近はGHPR-2(成長ホルモン放出ペプチド/growth hormone releasing peptide)といった薬剤も開発されていますが、スポーツ選手など試合に出るような場合はドーピング検査では禁止薬物になっています。
そこで「加圧トレーニング」です。
加圧トレーニングにより成長ホルモンが充分に追加分泌されることは周知の事実です。
薬剤に頼らずに定期的に加圧トレーニングを行うことにより、追加分泌された成長ホルモンにより筋力をつけるだけでなく、細胞レベルでのアンチエイジングが可能になってきます。
こういった細胞が常に若々しく形態も機能にも衰えがない状態が真のアンチエイジングになるのではないでしょうか。
加圧トレーニングには、こういった細胞レベルでのアンチエイジングのシステムがあるということを知っていただき、当施設では継続したトレーニングをお勧めしております。
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