糖尿病における加圧トレーニングの有効性
2017.12.18
糖尿病とはインスリンが十分に働かないために高血糖(血管の中を流れる血液中のブドウ糖の量が増えてしまう状態)になりさまざまな病気を引き起こす代謝性の疾患です。
この糖尿病の治療に加圧トレーニングが関与できるかどうか、可能性を考えてみます。
糖尿病の方にとって運動は治療の基本になっております。
運動することにより、血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれ血糖値が低下します。
これはインスリンの効果が上がることによるインスリンの抵抗性の改善により起こるわけですが、あまり強度を上げすぎてしまうと血糖値をあげてしまうようなグルカゴンやアドレナリン等の分泌をおこし、これらホルモンにより高血糖を起こしてしまう可能性もあります。
また、インスリンの投与やお薬などを服用している方などは運動中の低血糖に注意をする必要があります。
したがって、糖尿病の方の運動に際して、運動時にはブドウ糖などの糖分を用意するのと、大前提として主治医の先生からの運動の許可が必要になります。
そこで加圧トレーニングの介入になります。
加圧トレーニングを行うことにより成長ホルモンが大量に分泌されます。この成長ホルモンが肝臓に働きかけインスリン様成長因子(IGF-1)が分泌されます。
またトレーニングをすることにより筋肉からもインスリン様成長因子(IGF-1)が分泌されることもわかっています。
そして、このインスリン様成長因子(IGF-1)は強い筋肥大効果を持ち、筋肉量を増加させ筋力を増強させます。
この筋肉量の増加が血糖値を下げるために効果があり、またインスリン様成長因子(IGF-1)は血糖値を下げる働きを持っています。
まだ、完全にはメカニズムは解明できていませんが「成長ホルモンのよく出るトレーニングが筋肉にインスリン様成長因子(IGF-1)を出させる刺激と同様」ではないかといわれています。
つまり成長ホルモンを大量に出すトレーニング(加圧トレーニング)が筋肉からもIGF-1を作らせる可能性が高いと期待されています。
このあたりの生理学的な反応が加圧トレーニングによる糖尿病への相乗効果となります。
こういったことから、通常の運動療法も糖尿病に効果があるのは実証済みですが、より効果が上がる方法として加圧トレーニングを取り入れてみていただくことをお勧めします。
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