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加圧トレーニングと栄養摂取⑨

2017.12.07

前回のブログでは脂質の摂取の重要性を書かせていただきました。

 

今回は脂質でもどういった種類の脂質を摂取すべきかを考えてみます。

 

 

ダイエット目的の加圧トレーニング時の栄養摂取では糖質を制限していただくのは何度かお伝えしています。

ただし、制限していくのは糖質のみであって脂質はしっかりとっていただきます。

 

そのなかで、今回積極的に摂取していただく脂質の中で中鎖脂肪酸というのをご紹介します。

 

 

 

前回のブログで炭素数の数によって脂肪酸を分類するといった事を書きました。

 

炭素数により吸収される場所などが変化し、中鎖脂肪酸は普通の長鎖脂肪酸と比べて消化の速さで約4倍、エネルギーになるまでは10倍のスピードがあるといわれております。

 

一般的な脂肪酸である長鎖脂肪酸は炭素数が多いため吸収される経路が小腸から消化、吸収されリンパ管や静脈を通り、その後動脈により筋肉組織や脂肪組織、肝臓に運ばれた後分解や貯蔵されるといった経路になりますが、中鎖脂肪酸は小腸から直接肝臓に運び込まれ分解されます。

 

こういった経路を選ぶことにより短時間でエネルギーになるといわれております。

 

そのため、中鎖脂肪酸はエネルギーになりやすく、体脂肪になりにくい脂質です。

 

そういった性質の脂肪酸のため医療現場でも高齢者の低栄養状態の改善や未熟児の栄養補給、腎臓病やてんかんのかたなどへの栄養補給で長年使われていることからも安全性が高いです。

 

また、しっかりとした糖質制限(ケトジェニックダイエット)の場合において、肝臓に高濃度の中鎖脂肪酸を受け取るとケトン体を作りやすいので体をケトーシス(脂肪が体のエネルギーの中心になっている状態)に導きやすいです。

 

 

よく糖質制限をすると頭がぼーっとするいった場合においても、中途半端な糖質制限がケトン体を作るのが少なくなったりする原因なのでその予防にも中鎖脂肪酸の摂取をお勧めしております。

 

 

中鎖脂肪酸はココナッツやパームフルーツなどヤシ科の種子の核に含まれる天然成分で、ココナッツオイルは60%くらいが中鎖脂肪酸の成分になります。

 

また、製品としてはMCTオイルという名前で販売されています。

 

油の知識を知ることは健康にもダイエットにも役立つため、加圧トレーニングを行う場合においては是非知っておきたいですね。

 

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