~栄養の基本(ダイエットのために知っておきたいこと)~⑯
2021.12.14
ビタミンKとは
ビタミンKは出血したときに血液を固める酵素(トロンビン)の生成に不可欠で、止血ビタミンとも呼ばれています。
また、カルシウムが骨に沈着するときに必要なオステオカルシンというタンパク質を活性化する働きがあり、ビタミンDとともに骨の形成に必要なビタミンです。
ビタミンKは食品からの摂取だけでなく腸内細菌によっても体内合成されるので不足することは稀ですが、胆汁の分泌が悪い方や抗生物質を長期間に服用して腸内細菌が悪くなっている場合においては欠乏することも考えられます。
また、動脈硬化への効果、ウイルス性肝炎から幹細胞がんへの移行を防ぐ働きや、高齢者のインスリン抵抗性の改善、前立腺がん、肺がんのリスクを下げるともいわれています。
推奨摂取量ですが、血液凝固の観点の指標として、成人男性65μg、成人女性は55μgが目安で上限はありません。
なお、「骨粗鬆症の予防とガイドライン」では1日に250~300μgの摂取が推奨されています。
調査では摂取量の平均が234.5μgですので、骨の強化のためにはちょっと意識して食品から多く摂取することを心掛けてみてはいかがでしょうか。
多く含まれる食品としては(すべて50gあたり)
あしたば 250
つるむらさき 175
春菊 150
ほうれん草 135
大根の葉 135
納豆 300 (μg)
脂溶性ビタミンなので油と一緒に摂取すると吸収力がアップし、熱にも比較的に安定しています。
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