ダイエットにおける正しい糖質制限の知識
2018.12.22
今月3日月曜日の日経MJ誌にネオマーケティングの「食と健康」をテーマにした意識調査の結果が掲載されていました。
内容は糖質制限の実施状況についてで、何らかの糖質制限をしている人が約5割を占めるという調査報告でした。
そのなかでも徹底的な糖質制限を実施している人が2.2%、ゆるやかな糖質制限(1日70~130㌘以内)が11.0%、特にルールを決めていないが糖質を控えるようにしているといった回答が47.6%といった内容になっていました。
そして注目したいのが糖質制限をしていて、好きにもかかわらず牛肉や豚肉の摂取を控えている割合が2~3割で、この控えている方の約7割が肉代替商品に興味を持つといった日経MJらしい内容の記事でした。
糖質制限をしている人の中の一定数が「牛肉、豚肉を食べると太るから」と理由をあげ、その割合が64.8%にもなっているといったことはちょっと信じられない結果であり、まだまだ、糖質制限の正しい方法、または糖質とはどういうものかを理解できてない方が多いということもはっきりとわかりました。
そこで今回は基本に戻って、糖質制限における「糖質とは」を簡単に、なおかつわかりやすく解説してみようと思います。
糖質というのは4種類に分けられ単糖類、二糖類、オリゴ糖類、多糖類といった結合の数の多さで分けられるのですが、もっとも基本となる単糖類(糖質の最小単位)を考えてみます。
単糖類も詳しく分けると天然に存在する単糖は多くは5炭糖、6炭糖であり、それぞれ炭素Cが5つあるものと6つあるものに分けられます。
その中でも最も一般的な単糖が6炭糖であるグルコース(ブドウ糖)フルクトース(果糖)ガラクトース(乳糖の成分)です。(ほかにこんにゃくマンナンなど食物繊維であるマンノースも6炭類です)
Wikipediaより
これら6炭糖の最も大きな働きは、ヒトが活動するときのエネルギーの合成をすることです。
簡単に言うと糖質は体を動かすエネルギー源になるということです。
次に糖質はどのようなものに含まれているのでしょうか。
一般的には糖質というより言葉と、もう一つ大きなくくりで炭水化物という言葉がよくつかわれます。
炭水化物は糖質+食物繊維からなりこれら炭水化物は植物に含まれています。
植物は光合成によって太陽エネルギーと大気中の二酸化炭素と水から炭水化物と酸素を作り出します。
6CO2(二酸化炭素) + 6H2O(水) → C6H12O6 (ぶどう糖)+6O2(酸素)
これら植物が草食動物の餌となったり、海洋では植物プランクトンとなり食物連鎖の出発点の働きがあります。
糖質とは光合成をするものに含まれているのであって、基本的には動物性のものにはほとんど含まれることはありません。
また、簡単に言い換えると糖質制限は光合成をするものを制限するということにもなります。
小学生、中学生の理科で習ったことを思い出してほしいのですが、植物は葉っぱの緑の部分である葉緑体で光合成によって糖と酸素を作り、その作られた糖は茎を通って成長の盛んな部分や果実、根っこの部分で蓄えられます。
そのため植物でも果実の部分や種子、根っこの部分に糖が多く含まれます。
したがって糖質制限をする場合、糖の保存場所になる植物の果実の部分である「果物」や種子にあたる「穀物」やジャガイモなど「根っこ」の部分の摂取を制限することになります。
そうすると、今回の意識調査の結果の糖質制限をしている方が「牛肉や豚肉の摂取を控えている」ことは全く意味のないことであって「肉代替商品に興味を持つ」といったことも糖質制限と関係ないことだとわかっていただけると思います。
もし、糖質制限をするのであれば「糖質」の正しい知識が必要だと感じた記事でした。
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