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どうして加圧トレーニングをすると筋肉がつくの?

2017.12.28

多くの方が加圧トレーニングを選ぶときの最も大きな理由のひとつに、「筋肉をつける」ということがあります。

 

ダイエット目的であれ、美容目的でも基礎代謝をあげるために筋量を増やすことや美しい姿勢つくりにも筋肉は必要です。

 

そこで、なぜ、トレーニングをすることが筋肉をつけることなのか、また加圧トレーニングはなぜ効率よく筋肉をつけることができるのかをミクロの視点で考えてみます。

 

 

まず、身体には身体を動かす骨格筋、心臓を動かす心筋、血管や内臓をおおう平滑筋に分けられます。

 

そして、トレーニングによって鍛えることができる筋肉が骨格筋で体重の約40%を占めます。

 

この骨格筋が運動能力の向上や美しいプロポーションの獲得、また美しい姿勢をとることによるさまざまな健康にも役に立っています。

 

 

 

このように筋肉は非常に役立つものですが、なぜトレーニングをすると筋肉がつくのでしょうか。

 

まだまだ、100%メカニズムが完全に解明されていないですけど、現在判明していることで説明していきます。

 

 

 

筋肉というのは筋繊維が束になり(筋束)それが集まることにより筋肉を作るという仕組みになっています。

 

その筋繊維を細かく見ていくと、筋原繊維という繊維状のもので出来ており、太い繊維であるミオシン繊維アクチン繊維から出来ています。

 

このアクチン繊維とミオシン繊維がスライドするように動くことによって筋肉が収縮しています。

 

 

そしてこの筋繊維はひとつの細胞になります。

 

学生のときに勉強した細胞の図は覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、ひとつの細胞である筋繊維は全くその形が異なり、例えば人間の中でも長い繊維である大腿四頭筋などは50センチくらいの長さのひとつの細胞になります。

 

もうひとつ一般の細胞との違いがあり、一般的な細胞にはひとつの核のみ存在するのですが、筋繊維は複数の細胞が融合してひとつの細胞になっているために核の数がたくさん存在しています。

 

 

では、筋肉が太くなるということはどこが大きくなるのでしょうか。

 

 

ウエイトトレーニングなど筋肉に負荷をかけることによって筋肉が大きくなることは経験的にご存知のことと思います。

 

そこでウエイトトレーニング後の筋肉の中を詳しく見てみると、筋繊維の中のミオシン繊維やアクチン繊維がたくさん合成されて筋繊維の量が増え太くなります。

 

このことは筋肉内のたんぱく質が増えるということです。

 

たんぱく質を合成する働きを担うのは「リボソーム」です。

 

 

このリボソームは定期的にトレーニングを続けることにより数を増やすことがわかっています。

 

そして、リボソームがたんぱく質を合成するためにはDNAが必要になります。

 

そのDNAは細胞内の核の中にあり、その遺伝子情報を元にリボソームが大量にたんぱく質を作り、筋肉が肥大していくということです。

 

 

 

また、筋肉が大きくなるためには別のルートも存在します。

 

それが「筋サテライト細胞」によるものです。

 

筋サテライト細胞は筋繊維の外側にくっついているもので、本来は筋肉に傷がついたときなどに修復する働きを持つ細胞ですが、この細胞が分裂し筋繊維に融合することによっても新しい筋繊維を作り出すといわれております。

 

また、筋サテライト細胞が融合することにより、筋繊維中の核の数も増えます。

 

核の数が増えるとたんぱく質を作り出す力も増えてくるので筋肉の肥大に関与する理由になります。

 

 

 

そして加圧トレーニングが筋肥大に効果がある理由としては、加圧をすることにより、筋肉への酸素供給が不十分になります。

 

 

また、加圧トレーニングによる代謝産物の蓄積やPH低下などの環境悪化と速筋繊維の筋活動が複合して筋サテライト細胞の増殖開始を強く促すのではないかといわれています。

 

また加圧トレーニングによるミオスタチン(筋肥大を抑制する成長因子)の発現低下とフォリスタチン(筋肥大に関与)の発現上昇の相乗効果が筋サテライト細胞の増殖抑制の低減につながり筋肥大効果につながるメカニズムになります。

 

 

 

また、細胞レベルではなくもう少し大きく考えてみると、筋肥大には速筋繊維が関与するということです。

 

上記のような筋繊維レベルの筋肥大に関しては遅筋繊維では顕著に現れることはありません。

 

速筋繊維に対して刺激を与えることではじめて筋肉が肥大することになります。

 

 

ただ我々は通常の生活の負荷では速筋は利用せず、遅筋繊維を優先的に動かすようなプログラムが出来上がっています。

 

つまり、速筋を使うためには通常の生活で使われない大きな負荷が必要になりウエイトトレーニング等が必要になってくるわけです。

 

そして加圧トレーニングでは遅筋繊維が働くために必要な酸素供給を抑制するトレーニングであるため、比較的軽い負荷でも速筋繊維が働き筋肥大につながるというわけです。

 

 

このように筋肉をつけるためには速筋をいかに使うかといったところで、加圧トレーニングは十分に役立つトレーニング方法になります。

 

 

 

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