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筋肉痛と加圧トレーニング②

2016.12.12

前回のブログでは筋肉痛の起こるメカニズムを簡単に説明させていただきました。

今回は加圧トレーニングを行うにあたって、トレーニング後の筋肉痛はあったほうが良いかどうかという問題です。

加圧トレーニングにおける危険性1

 

遅発性筋痛といわれる運動後の筋肉痛が運動に伴う筋肉の微細な損傷によるものだということは間違いのないものだと思います。

ただ、さまざまな研究からも遅発性筋痛と運動に伴う筋損傷やその他最大等尺性筋力、血漿クレアチンキナーゼ濃度などとの相関関係はないといわれています。

つまり、遅発性筋痛により組織への損傷は想像できるが、どの程度の損傷が起こっているかは相関関係にないらしいです。

また、局所的な筋肉への損傷がないにもかかわらず遅発性筋痛が起こったりすることも確認されています。(例えば伸張性エクササイズ等)

 

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私も趣味としてマラソンを走ったりするのですが、このような非伸張性エクササイズでも遅発性筋痛は容易に起こりえます。

しかし、一流選手を見てもわかるようにこのような有酸素的な運動では有意な筋肥大は起こりません。

起こるようでしたら、マラソンランナーの脚はもっと太く逞しくなっているはずです。

 

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また遅発性筋痛は大きな個体差があり筋肉痛を起こしやすい方と、そうでない方もいらっしゃるのはトレーナーであれば経験的に感じることだと思います。

また、筋トレの専門家であるボディビルダーの多くがある特定の筋肉は他の筋肉と比べて筋肉痛を起こしやすく、ほとんど筋肉痛にならない部位もあると報告し、多くの研究も認めております。

ボディビルダーは筋肉痛になりやすい筋肉、そうでない筋肉もどちらも顕著に筋肉が発達しているので、筋肉痛が筋肉の発達には必須条件だということには問題があるといえます。

 

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その他さまざまな研究から遅発性筋痛は筋肉の発達に必ず必要な条件ではなく、またあまりにも強度な筋肉痛は次回のトレーニングを妨げたり、運動の継続率が下がったりといったマイナス用件も多くあるといえるので、加圧トレーニングもそのことを踏まえたうえで、筋肉痛が起これば「いいトレーニング」だとかは考えないほうがよいと思います。

 

 

したがって加圧トレーニングの質の評価には筋肉痛の有無を用いるべきではないというのが現在の当施設の考え方です。

 

———-今回のまとめ———————–

 

筋肉痛だけをトレーニング効果の評価に用いないように。

 

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