加圧トレーニングで老化を防ぐ!?
2017.12.22
ヒトの老化は防ぐことはできないことです。
例えば脳神経の老化は20歳代から始まり、個人差はあるものの毎年0.5%づつ神経細胞が減っていくといわれております。
そして、神経細胞は成人以降増えることなく一生涯同じ神経細胞を使い続けていきます。
「筋肉」も当然ですが、年齢とともに衰えていきます。
筋肉には「速筋」と「遅筋」というものが存在します。
いわゆる大きな力を発揮し瞬発力のある力を発揮するのが速筋で、反対に持続的に力を発揮する筋肉が遅筋になります。
この二つの筋肉は働きが違う理由にそのエネルギーを発揮する時のATP産生経路に違いがあります。
速筋では「ブドウ糖」を直接エネルギーとして細胞が利用する「解糖系」といわれる産生経路で、エネルギーの元となるATP(アデノシン三リン酸)がつくられます。
このエネルギー産生ルートは時間が短時間で行われ(ミトコンドリアでの産生の100分の1)、瞬発力が必要な局面では解糖系でのATP産生が必要になります。
逆に遅筋では時間はかかるものの解糖系で作られるATPの10倍以上作られるため、継続的な力を発揮するようないわゆる「有酸素運動」に適したエネルギー産生ルートになります。
筋肉は常に合成と分解が行われることによって、質のよい筋肉の状態を保てます。
合成よりも分解が多ければ筋量は減っていきますし、合成が多ければ筋量は増えていきます。
その合成する働きを高めるためには筋肉を使うことです。
一般的には筋肉の老化は30代から始まるといわれています。
仕事や家事などに追われ、なかなか運動する機会が減ってくるし、激しい運動を避けだすのもこの年代からです。
その結果、日常生活においても移動がゆっくりとなったり、「きつい」といわれる行動が少なくなり日常的に遅筋を使うような動作が増えてきて、速筋から衰えていきます。
例えば、年齢を重ねることによって行うスポーツの代表的なものにウォーキングがあります。
上記に書いたようにウォーキングは有酸素運動になるので速筋はあまり使われません。
必然的に使われにくい速筋は衰えていきます。
激しい運動やすばやく体を動かしたりすることが加齢により徐々に減少していきます。
子供の時には無駄に走り回ったり、ぶらさがったりといったことにより様々な筋肉に負荷をかけて生活をしています。
加齢により、日常生活をいかに楽に活動するかが重要になり無駄な動きがどんどん減っていきます。
よく年齢を重ねることにより体重が落ちにくくなったという話を聞きます。
速筋、遅筋のエネルギーの供給方法を考えるとその理由が理解できると思います。
加齢による速筋の減少とそれによる遅筋優位の状態では、遅筋はATPの生産効率が良いため少ない食事量でも栄養がまかなわれます。
すなわち、少しでも食事量が多くなると栄養過多になるため肥満につながるというわけです。
では「加圧トレーニング」の特徴を考えてみましょう。
加圧トレーニングは血流を適度に制限して行うトレーニング方法です。
この適度に制限する方法が軽いウエイトでトレーニングを行っても、本来なら遅筋が力を発揮する場面であっても速筋から働くようになります。
加圧トレーニングでの実験では加圧状態でのウォーキングにより3週間の比較実験では加圧を巻いていないウォーキングと比べて加圧ウォーキングでは優位に筋体積が増加したという報告があります。
通常、筋肉に対する負荷としては緩やかであるウォーキングでは筋体積が増加したりするのは難しいですが、加圧した状態では短期間で増加がみられたということです。
一般的な考えではゆるい運動は遅筋が優位に動き、きつい運動は速筋が働くといわれています。
実際、加圧トレーニングは負荷はゆるいですがトレーニングは決して楽ではありません。
ただ、断然効率よく筋肉を鍛えることができるのは間違いがないことだと思います。
老化によって筋力が低下し「サルコペニア」というような病気と診断される前に積極的にきつい運動をしたり、また短期間でなおかつ効率的な運動を選ぶのであれば「加圧トレーニング」は是非ともお勧めしたいトレーニング方法です。
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