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加圧トレーニングと栄養摂取⑤

2017.11.01

前回まで加圧トレーニングの栄養摂取についてタンパク質、ビタミン・ミネラルのことを書かせていただきました。

 

今回は炭水化物のなかの食物繊維を中心に考えてみたいと思います。

 

 

ここまで加圧トレーニングと栄養摂取のことを書いてきましたけど、食物繊維は基本的にはエネルギー源にはなりません。

 

また、タンパク質のように体の一部にもなりません。

 

炭水化物は糖質+食物繊維であり、食物繊維の定義は「ヒトの消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」とされています。

 

すなわち栄養素の一部ではあるけれどエネルギー源には原則ならないということです。

 

 

この食物繊維は、水溶性食物繊維と水不溶性食物繊維に大別されています。

 

水に溶けるか溶けないかで働きが変わります。

水溶性食物繊維は消化器の中でゲル状になることにより、移動速度がゆっくりになり、吸収速度もゆっくりになります。

 

そのため、満腹感が維持されることによって食欲を抑えることも出来ます。

 

また、血糖値を抑えたり、便秘の解消やコレステロールの吸着や排出にも関与します。

 

 

次に水不溶性食物繊維です。

 

水不溶性食物繊維は水分を含んで胃や小腸で膨らむことによる満腹感が得られます。

 

また、膨らむことによる腸の蠕動促進による便秘の改善も期待できます。

 

また大腸ガンの予防にもなります。

 

 

そしてここからは加圧トレーニングの主要な目的としてのダイエットの関係を考えてみます。

 

 

ダイエットに関係する食物繊維としてまず上げられるのは、様々なトクホの原料にもなっている「難消化性デキストリン」です。

 

「メッツコーラ」や「からだすこやか茶W」などおなじみの商品に含まれています。

 

難消化性デキストリンのデキストリンとはブドウ糖が結合したもので、ヒトの身体では消化しにくい水溶性の食物繊維です。

 

一般の食物繊維はミネラルの吸収を阻害するのですが、難消化性デキストリンは逆に吸収を促進するとの報告もあります。

そこでダイエットに関係することで言えば、糖の吸収を遅くすることにより、食後血糖の上昇を抑制する働きがあります。

 

また、脂肪の吸収も遅らす働きがあり食後中性脂肪の上昇を穏やかにする作用もあります。

 

また、内臓脂肪の低減作用もあり、このあたりがダイエットに関係するところになります。

 

 

次に「イヌリン」という水溶性の食物繊維です。

 

砂糖に果糖が1~3個つながったものを「フラクトオリゴ糖」と呼び、フラクトオリゴ糖にさらに果糖がつながったものを、フラクトオリゴ糖も含めて「イヌリン」と呼びます。

 

キクイモやチコリ、たまねぎやニンニク、ニラなどに多く含まれています。

 

このイヌリンも砂糖と果糖がくっついた形ですが消化吸収されにくい形のため、カロリーは砂糖の約半分になっています。

 

ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の餌になり腸内環境をよくしたり、肥満を防ぐといった働きもありそうです。

 

ただし、このほかにも様々な食物繊維がありますがとり過ぎによるミネラルの吸収の阻害もありますので、サプリメントなどでのとり過ぎも注意したいところです。

 

 

 

このようにダイエット目的で加圧トレーニングを行う場合、食物繊維の摂取も考えてみてください。

 

 

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