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筋肉痛と加圧トレーニング①

2016.12.07

 

加圧トレーニングをした後に起こる筋肉痛。

 

トレーニング効果の指標として筋肉痛があったほうが良いと思われるみたいで、加圧トレーニング後に筋肉痛がなかった場合少々不満を感じる方もいらっしゃいます。

 

そこで、筋肉痛のメカニズムを通して加圧トレーニング後の筋肉痛はあったほうが良いかどうか検証してみます。

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まずは、運動後に起こる筋肉痛のことを専門用語では「遅発性筋痛:DOMS delayed onset muscle soreness」と呼びます。

 

遅発性と呼ぶのは、逆に言うと即発性の筋肉痛もあるからです。

 

即発性の筋肉痛は当施設でトレーニングされている方はよくご存知かもしれませんが、一番わかりやすいのが脚の加圧のときに行うUNICAを使ってのレッグエクステンションです。

 

低負荷であっても高頻度の回数を行う加圧トレーニングにより疲労物質が多く溜まることになります。

 

そして、筋肉が酸性に傾き筋肉がバーニングといった燃えるような痛みを感じる場合があります。

 

こういった痛みを即発性筋痛と呼びますが、この痛みに関しては運動後比較的速やかに引いていくことが知られています。

 

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そして一般的な筋肉痛の原因である遅発性筋痛についてです。

 

最近の研究では遅発性筋痛の発生原因は不慣れな通常とは異なる運動によって起こる筋肉の微細な損傷による炎症が関係してるといわれています。

 

確かに当施設で定期的に加圧トレーニングをされて有酸素運動なども頑張っておられる方でも急にフットサルやソフトボールなどの運動でかなりの筋肉痛を起こしたということはよく聞きます。

 

トレーニングにより起こる筋肉の微細な損傷は、侵害受容器の感度を高め、痛みの感覚が高まりヒスタミンやブラジキニン、プロスタグランジン等の有害物質が求心性神経に作用することにより不快感が生じるといったメカニズムになります。

 

またこれらの物質が血管浸透性を高めることで好中球を損傷部位に引き付け、それらの好中球が活性酸素種を発生させるような生化学的な変化も筋肉痛発生の原因になります。

 

筋肉痛

 

そして運動種目としてはコンセントリック(短縮性筋活動)よりエキセントリック(伸張性筋活動)が遅発性筋痛の最も大きな原因になります。

 

通常では大体運動後6~8時間くらいで筋肉痛の痛みがはっきり自覚でき、運動後48時間でピークになるといった形が一般的です。

 

運動強度や種目、習熟度合いによってこの筋肉痛には期間、強度に大きなばらつきがありますが、性差はあまり関係ないという報告があります。

なんとなく筋肉痛のメカニズムはわかっていただけると思いますが、トレーニング結果において筋肉痛は必要かどうかの問題はというと・・・・次回のブログで。

 

———-今回のまとめ———————–

 

筋肉痛には遅発性筋痛と即発性筋痛があり、遅発性筋痛は微細な組織の炎症が主な原因です。

 

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