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加圧トレーニングと成長ホルモン

2016.07.05

一般的に認知されている「加圧トレーニング」の特徴として「成長ホルモン」の分泌の亢進があげられます。

 

なんとなく「成長ホルモン」が出るといいことが起こるような感じもしますが、生理学的にちょっと詳しく説明してみます。

成長ホルモン

(成長ホルモン wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E9%95%B7%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3)

 

 

まずは加圧トレーニング イコール 成長ホルモンというイメージもあるみたいですけど、実際は加圧トレーニングだけが成長ホルモンの分泌に関係するわけではありません。

 

通常の状態では就寝直後に分泌されるのが最も強く起こり、1日の総量の約80%が就寝後の夜間に分泌されます。

またじわじわ分泌されるというのではなく、パルス状に分泌が起こり、その分泌開始後の15分くらいでその量がピークに達し、60分で元のレベルに戻るといった分泌の形をとります。
(約1日で8回くらい起こります。)

睡眠

 

「寝る子は育つ」と言いますが、まさに生理学的にも正しい格言になります。

 

また、加圧トレーニングだけでなく通常のレジスタンストレーニングでも成長ホルモンの分泌の亢進は起こりますし、低血糖状態(空腹状態)や特殊な例として降圧剤やアルギニンの静脈注射などでも成長ホルモンの分泌は促進されます。

 

特に加圧トレーニングは、専用のベルトで血流を制限して筋肉内を低酸素状態にすることで、乳酸などの代謝物が蓄積して筋内の代謝環境を変化させ、効率よく成長ホルモンなどの分泌を活性化させるものです。

 

 

もう少し成長ホルモンの作用を詳しく見てみます。

 

まずはその名のとおり、子供が成長していくときに必要なホルモンになります。

 

また、成長が止まった大人になってからは、筋肉をつくるために必要なタンパク同化作用といったアナボリック(同化作用)な働きと、その逆の働きであるカタボリック(異化作用)な作用になる体脂肪の分解による脂肪酸を放出させることがなどがあります。

 

このような体のバランスを整える働きが成長ホルモンにはあります。

 

またもう少し詳しく見ると、成長ホルモンは肝臓でIGF-1(インスリン様成長因子)に変換され、この両者の様々な働きがあり、肝臓・骨・筋肉・性腺・消化管などでアナボリック作用を起こしたりインスリン様作用や抗インスリン様作用を起こしたり、免疫担当細胞を増殖、活性化させてりする働きもあります。

 

そのうえ、美容面でも肌の表皮細胞の代謝活性などによる、アンチエイジング、いわゆる若返り効果も期待されています。

肌

 

しかし、成長ホルモンに関してこのような良いことばかりではなく、ガン細胞が体内に既に存在している場合、成長を促進させてしまう可能性があります。

 

通常のトレーニング程度の一時的な成長ホルモンの分泌増加ではそういう心配はないらしいですが、加圧トレーニングを毎日するようなことがあればその可能性は否定できないように感じます。

 

 

このような特徴を持つ成長ホルモンをうまく利用することにより、ダイエットや筋力アップに使うことができます。

 

 

実際は大人になってからの成長ホルモンの最も大きな働きは筋肉の形成よりも、体脂肪の分解の方の働きの方が強いという報告も多くあります。

加圧トレーニング画像のコピー - コピー

 

そのため体を大きくするような目的での加圧トレーニングの場合は、成長ホルモンも大事だけどそれよりもアナボリック効果の高いホルモンであるインスリンの働きを重視し、トレーニング後の糖分摂取も必要になります。

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そしてダイエット目的の加圧トレーニングであれば成長ホルモンによる脂肪分解後の燃焼を考え、有酸素運動や強度の高い日常生活を取り入れ、なおかつ、運動後すぐの糖質摂取は控え、体全体をカタボリックな方向にしたほうがダイエット効果は高くなります。

 

 

———-今回のまとめ———————–

 

加圧トレーニングの目的に応じて成長ホルモンの働きを上手に利用しましょう。

 

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