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加圧トレーニングとHIIT法

2015.02.04

 
加圧トレーニングを行っている方は、トレーニング後に分解された脂肪を燃焼させるために有酸素運動を取り入れる方が大半だ と思います。ただダイエット目的ではなくアスリートの方やダイエット目的でなく筋力強化等の目的の方はなかには、筋力を落とす可能性のある有酸素運動を嫌っている方もいるかもしれません。

加圧トレーニングとHIIT法1

そこで、なるだけ筋力を落とさないでなおかつ脂肪を減らす有酸素運動に変わるものとしてお勧めするのがHIIT(High Intensity Interval Training または High Intensity Intermittent Training)法とよばれるものです。
一般的には脂肪を落とす最も適した方法は有酸素運動だと教えられてきたと思います。最大心拍数(220-年齢=最大心拍 数)の50~65%くらいが最も脂肪を燃焼させるというのが定説です。
逆に最大心拍数の70~90%の範囲で行われるトレーニングを無酸素運動あるいは高強度/短時間運動と呼ばれ、エネルギー 源として筋肉内のグリコーゲン(貯蔵炭水化物)を使われるとしています。
HIIT法とはその高強度で短時間の無酸素運動と負荷の緩やかな回復時間を交互に繰り返したトレーニング方法になります。

ではなぜ、HIIT法が脂肪を落とすのかということです。
その答えはワークアウト後の体の変化です。
基本的にエアロビクス系ランニング、水泳、サイクリングなど有酸素運動はトレーニング中は顕著に脂肪をエネルギー源として使われ、体脂肪の減少、代謝率の増加に役立ちます。
しかし、運動終了後には速やかに安静時の代謝率に戻ります。
それにひきかえHIIT法では運動中は解糖系のトレーニングとしてグリコーゲンを使いあまり脂肪は燃やさないが、運動後の安静時代謝には大きく影響を与え、そのため1日の総エネルギー消費が大きく増加すると言われています。

加圧トレーニングとHIIT法2

さまざまな論文の発表ではHIIT法を行った後の回復期において遊離脂肪酸の血中濃度が有意に上昇しているということが述べられています。またHIIT法を定期的に行っている人は低強度のエクササイズを行っている人に比べて皮下脂肪厚とウエスト・ ヒップ比が低いという発表や、エクササイズ後の脂肪燃焼率が高いのは高強度エクササイズによる活性化される特定の脂肪燃焼酵素の 存在も報告されています。さらに高強度エクササイズは低強度エクササイズより食欲を抑制することが幾つかの研究でも明らかにされています。
また、HIIT法は加圧トレーニングと同様に脳下垂体から成長ホルモン分泌の促進にも効果があることもわかっています。

このようなことから、当施設では加圧トレーニング後のHIIT法の導入をお勧めしております。
ただし、全ての方に行うのかというと大きな問題があります。その理由はこのトレーニング法はあまりにもきつすぎるというこ とです。挑戦していただくには屈強なる体力と強靭な精神力が必要かもしれません。
また、HIIT法はさまざまな方法があるので、詳細は次回で。

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