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加圧トレーニングをトレーニングの原理・原則から考えてみます。①

2016.11.01

トレーニングを行うにあたってまず最初に考えておくべきことに、「トレーニングの原理・原則」です。

加圧トレーニングも勿論トレーニング方法のひとつになるので、この原理・原則は指導者だけでなくお客様にも理解していただきたい内容になります。

今回はトレーニング原理について、加圧トレーニングとあわせて考えてみます。

加圧トレーニングの特徴2-1b

では、簡単に一般的なトレーニングにおけるトレーニング原理を説明すると

①過負荷の原理
②特異性の原理
③可逆性の原理  というのがトレーニング原理となります。

つまり簡単に言うと「こういうトレーニングをするとこうなりますよ」といったことがトレーニングの原理となります。

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そこで、加圧トレーニングをこのトレーニングの原理と当てはめてみるとどういった考え方が必要か考えてみます。

 

 

まずは①「過負荷の原理」は加圧トレーニングにおいてはどうでしょうか。

過負荷の原理とは日常でかかる負荷では身体の能力を向上させるのは難しく、ある一定水準以上の運動負荷(ストレス)により運動効果を上げるということです。

加圧トレーニングの場合、まず腕や脚にベルトを巻くことによりストレスを与えることになり、そのストレスを感じたまま低重量の負荷であっても手足を動かせば充分に「過負荷の原理」に則ったトレーニング方法になります。

当施設ではダンベルや自重でのTRXトレーニングや様々な運動器具を使い、スピードや重量や加圧を巻く時間や休憩時間を変化させ運動負荷も運動慣れがおこらないようにしています。

加圧トレーニング 下肢01

 

次に②「特異性の原理」です。

これはトレーニング後の身体の変化はトレーニング内容やその目的によって特異的に適応していくといったものです。

瞬発性が必要な種目のアスリートに持久的トレーニングを行ってもほとんど効果がなく、競技であればどこの筋肉をどのように使うかを考えた上でトレーニング種目を選ぶ必要があるということです。

加圧トレーニングをこの原理に当てはめた場合はすこし考え方が難しくなります。

一般的なトレーニングであれば通常の筋力発揮では、まずサイズが小さく閾値の低い遅筋繊維が活動し、発揮筋力が大きくなるにつれサイズの大きい速筋繊維が順次付加的に動員されていくといった「サイズの原理」といったことが起こりますが、加圧トレーニングに関しては負荷が小さいにも関わらず多くの筋繊維が活動します。

もし、過度に加圧トレーニングを行うことにより、速筋繊維が発達し有酸素系の競技であるマラソンなどで競技力が低下することがあれば加圧トレーニングの内容を考えてみる必要があるかもしれません。

HIIT法のトレーニング内容1

 

 

最後に③「可逆性の原理」に関してです。

トレーニングにより得られた効果はトレーニングを中断したり、強度やトレーニング頻度が少なくなっていくと徐々に失われていき、トレーニング期間が長ければ失われていく速度は遅く、短ければそれだけ早いといわれています。

加圧トレーニングによって得られた筋肉であってもトレーニングを中断すると効果が失われていくということです。また早期で得られた筋肥大は特に注意が必要かもしれません。

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このように「トレーニングの原理」と「加圧トレーニング」を照らし合わせると様々な面白いことが発見されます。

 

加圧ベルトを巻くこと自体が「過負荷の原理」に合致するが、加圧トレーニングの効果として良い結果に捉えられがちな「軽い負荷でも速筋繊維に効果がある」といったことは時には「特異性の原理」で説明できないことになる可能性もあるということです。

また、加圧トレーニングで早期に効果が現れた場合は中断すれば早期にトレーニング効果が失われる可能性もあることも「可逆性の原理」として知っておいたほうがいいかもしれません。

 

———-今回のまとめ———————–

加圧トレーニングにもトレーニング原理があります。

 

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