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加圧トレーニング後のリバウンド

2015.12.27

よく急激なダイエットはリバウンドを起こすといった話や食事制限だけで落とした体重はすぐに元通りになるといったことをよく聞きます。
お医者さんや高名な研究者のかたも同様のことをおっしゃっています。
本当でしょうか?

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まず、リバウンドの条件としてよく言われることは、ダイエット成功したあと「元の食事に戻したら」体重がリバウンドしてしまうといったことや、ダイエットをしたことにより筋肉も落ちてしまい基礎代謝量も落ち、そのうえ筋肉量が落ちたことにより活動量も落ちるから活動代謝も下がってしまい、なお一層リバウンドが起こるといったことです。

よく聞かされる話で納得する内容なのですが、実際加圧トレーニングの指導をしているとおかしいことに気づかされます。

まず、かなり体重がある方がダイエットする場合です。
当施設でも10~20キロと減量された方も多くいらっしゃいますが、必ず脂肪とともに筋肉量も落ちていきます。
原因は体重の負荷がなくなることです。
体重を支えて日々生活している肥満体の方は勿論脂肪も多くお持ちなのですが、ご自身の体重を支えるための筋肉も当然細い方に比べて多いです。
実際体脂肪計の計測による筋肉量の推定値もプラス評価になります。
逆にマラソン選手やスポーツを行われて明らかに脚力がある方が筋肉量が多いかというとそうでもない場合も多いです。(勿論種目にもよります。)

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このように肥満体で体重を支えるために筋肉量も同時に多い方がダイエットに成功した場合、脂肪だけでなく筋肉も落ちるのは当然のことになります。
原因は自重が軽くなったため、筋肉量が必要なくなることによる一種の廃用性萎縮になります。
また、肥満体の方が脂肪だけ落とすことができ、筋肉量を維持したのであればとんでもない筋肉質のボディの女性が生まれます。
皆様の周りにダイエット成功者でそんな筋肉質の方をご存知な方はいらっしゃいますでしょうか。

ということは、リバウンドという常識を疑ってみる必要があります。

まず、第一に「元の食事に戻す」ことはダイエット成功後にはありえないということです。
筋肉も脂肪も多い肥満体のカラダで、動くのさえ大量のエネルギーが必要で、かつ内蔵もその太った体を維持するために大量のカロリーが必要な状態での食事量と、ダイエット後のカラダでは活動するためのカロリーも多く必要とせず、省エネタイプになった場合の食事量が同じである必要は全くありません。
ダイエット終了後に「元の食事に戻す」ということは「体重を増やすため、努力して食べる」ということになります。

また大学の学者先生までも基礎代謝が上がることが太りにくい体を作るといったことを常識のようにおっしゃっています。
はたして基礎代謝をどのくらい増やせば、太りにくい体になるのでしょうか。

例えばかなり頑張って筋肉量を1キロ増やした場合、1日あたり50キロカロリー基礎代謝が増えるらしいです。
バターロールであれば1個の半分が1日あたり余計に食べることができます。
こういうことが本当に太りにくいカラダということなのでしょうか。

筋肉をつけて太らない体を作ることは間違いではありません。
また、当施設は加圧トレーニングを行っていますので、当然、筋力アップにも励んで欲しいところです。
しかし、まずなによりも、食事の量は体重に合わせて摂取するといった常識を持って欲しいということです。
もう少し正確に言うとダイエット成功後はその成功者の体重、体質に合った量、質を考えた食事内容にすべきであって肥満時の食事内容は悪い見本(元の食事)として決して行わないことです。

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